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Baby careカナダと日本、どっちがいいの?

 

日本の育児の本、HP、カナダの育児の本、Drやナースの言う事、どれが良いのか悪いのか?悩むことが多々あるかと思います。

どれもが正しい、とはいえますが、その中には古い考え、国の違い、習慣の違いなどなどで大きく異なるものがたくさんありますね。新米のお母さんは特にどうしてよいかわからず悩んでしまうこともあるでしょう。

そんな時、まず大切なのは自分の赤ちゃんを見ることです。自分の赤ちゃんが何を気持ち良さそうか、また自分が育児する際、何がやりやすいか。何が納得出来るのか。それを優先してください。育児には赤ちゃんの数だけ方法があるのです。

 

とはいえ、基本的なお世話に関して、少しお話ししておきましょう。

育児で悩むことがあったら、まず自分に置き換えてみてください。赤ちゃんもひとりの人間、おもちゃでも人形でもありません。あなたと同じ感覚を持った人間。そう考えて育児するのはとても大切な事です。

 

@    おむつ交換

 

紙おむつ、布おむつ、どちらが良いかとよく聞かれます。私はどちらでも生活に合わせてやりやすい方を、とお答えします。昔と違って紙おむつの質は大変良くなりました。種類も多く、肌に触れる部分も研究が重ねられています。吸水性もよく、赤ちゃんの少量多数のおしっこに強い味方、数回分を吸水してもおむつの表面は乾燥している、と宣伝されていますね。

布おむつは、肌さわりは良いのですが、お洗濯の際リンスをよくして石鹸分を十分に落としてあげて欲しいのと、おしっこをするとすぐつめたくなり、濡れた布をおしりにあてることになるので、頻回にチェックして換えてあげる必要があります。手はかかりますが頻回に換えてあげることで、常におしりを清潔に保てるならオムツかぶれを防ぐ効果もありますね。

布は不快感がわかるので、自主的なおむつ離れが早い、と言われますが、実際には紙でも布でも差はないという結果が出ています。本人が自分の意志でトイレに行くようになるには個人差があり、12歳でのトイレットトレーニングの成功は、その子の意識の発達と、親の根性(笑)の要素で大きく違ってしまうのです。また、子供は夢中になるものがあれば、おしりの不快感なんて気にしないことが多々あります。

紙にしても、布にしても、排泄物で汚れたまま放置するのは良くないこと。子どもが平気そうでも、換えてあげるのがあたりまえ。ウンチをしたとすぐわかる時を除いて、23時間おきにおむつのチェックをしてください。ウンチはおしりの皮膚をすぐ傷めてしまいます。

ウンチをしたらすぐにおむつを換えてあげてください。とはいえ、新生児期は特にたくさんウンチをするもの。多いとおならといっしょに110回なんてザラ。(ガスの力でウンチを出すのが赤ちゃんのノーマル)交換したばっかりのきれいなおむつにガスと一緒にでてしまったほんの少しのウンチ、困りますね。こんなときはウンチをティッシュで取り除き、小さな汚れの上にティッシュを折ってのせておきましょう。次におしっこやウンチをしたら換えてあげればいいでしょう。おしっこもタップリして重くなるまでではかわいそう。布は濡れたら、紙おむつならさわってもったり?してきたら換えてあげましょう。

日中はこまめに換えられるなら布でよいでしょうし、夜間はねむらせてあげたいなら、夜中は紙で、というのもよいでしょう。布おむつはカバーを使用しますが、ビニール、ナイロン製のものはむれやすので、通気性のよい素材を使用してあげてください。また股関節の動きをさまたげないように太ももを包みこんでしまうような三角おむつはやめて、股おむつを使用してください。

 

 

 

欧米では紙おむつの普及が早かったのは、交換がこまめでなくていいから。そのかわり臭い防止でデオドラントを強く使った物が多く販売されています。また、おむつかぶれをしないように、汚れてもいいようにおしりにはたっぷりワセリンやクリームをぬります。

いずれもおむつ交換を少なくするためのもの。でもどうでしょうか?赤ちゃんにとってこのやり方、私は賛成できません。

いつまでもびっしょりでブクブクになった紙おむつ、ワセリンでベタベタのおしり、ウンチはウェットティッシュでふくだけ、もしじぶんのおしりだったら???? 

考えてみてください。もし、あなたがうんちをもらしたら? ウェットティッシュでふくだけでOKですか? シャワーを浴びて、石鹸でよくおとすのではないかしら??

赤ちゃんの皮膚は皮脂腺も汗腺のおとなと同じだけあり、皮膚は毎日呼吸しています。

いつも清潔で適度な乾燥は赤ちゃんのお尻かぶれを防ぎます。

赤ちゃんのおしりの皮膚は薄くてデリケートです。おしっこのあとは、軽く濡れたタオルやウェットティッシュでふいて、そのあと乾いたもので水分を十分とってからあたらしいおむつをつけてください。(パウダーは汚れを吸い付けて皮膚に残しますからかえって皮膚に悪く、ベタベタワセリンも同じです) ウンチの場合、できるだけ洗ってあげましょう。(外出時はウェットティッシュをつかうしかありませんが)

おしりだけだして、ちょっとシンクでぬるま湯で洗えばすぐきれいになります。石鹸を使わなくても良いですから、お湯で洗ってあげましょう。ウェットティッシュではなかなか取りにくい赤ちゃんのウンチも、流すことできれいに落ちます。そうして乾いたタオルで押さえるように良く水分をとればおしりはさらさら。赤ちゃんもとっても気持ちいいですよ。

シンクなどで洗うのに抵抗があるなら、スクイズボトルなどにぬるま湯を入れて、ピューとかけて洗い流す方法も。いずれも簡単です。

 

万が一、おしりが赤くなったら、ウェットティッシュの使用は禁止。皮膚がとても弱っているので、こするだけで、より強く皮膚にダメージを与えてしまいます。また、汚れを弱った皮膚にこすりつけてしまうのです。赤くなったら、こまめにおむつ交換、こまめに洗う、こまめに乾かすことが早く治すコツです。

皮膚が破れたり、発疹が広がったりしたときは亜鉛華軟膏(Zinc配合のオムツかぶれのクリーム)を厚めに塗って汚れの再付着を防ぎ、皮膚を保護し、傷がかわくまでこまめのおむつ交換を続けます。それでもさらに発赤発疹が広がるときはオムツかぶれの箇所に菌が繁殖している状態。その菌を殺す薬が必要なので、受診してください。ここまでにしないために、こまめなおむつ交換、おしりの乾燥、清潔を守ってあげましょう。

 

 

A おふろ

日本とカナダの指導で大きく異なるのがおふろですね。

これは、シャワーで流すだけの国と、おふろに疲労回復、精神安定、健康増進などを目的にした日本とは「おふろ」の意味が大きく異なるからです。

欧米、カナダでは赤ちゃんの皮脂を落とすとよくないので、石鹸は使わない、とか、おふろは週に1回とか、3日に1回とかいいますね。赤ちゃんはあまり汚れない、というDrやナースもいます。これは、赤ちゃんがひとりで戸外に出ないので、戸外で付く汚れを考えないから。

でも、実際は赤ちゃんは毎日すごく汚れているんです!!

赤ちゃんの皮膚細胞はたいへん新陳代謝が盛んです。細胞はどんどん入れ替わってゆきます。おとなと、赤ちゃん、体の大きさは約3倍以上ちがいますが、体重に対しての体表面積の割合はおとな約1.5u/60kgにたいして新生児は0.2u/3kgですから、赤ちゃんのほうが実は表面積の占める割合は大きく、しかも皮膚は薄く、皮脂腺、汗腺の数はおとなと同じなので、まるで穴のたくさんあるザルのようなもの。そのため、汗や脂はどんどんでて皮膚を汚します。

生後6ヶ月くらいまでは皮脂の分泌量も多めです。

また、赤ちゃんの皮膚は弱アルカリ性(おとなは弱酸性)で、その上、常在菌も少なく、自浄作用が低く、細菌や真菌の侵入を防ぐ力がとても弱いのです。

さらに、よだれ、おっぱいの吐き戻し、頻回なおしっこ、ウンチで、赤ちゃんの体はおとなよりもずっと汚れてしまいます。そのうえ、皮膚の重なりには垢と汗がいっぱい。(おへそや、首のシワ、手のひら、指の間、頭の臭いをかいてごらんなさい)

ですから、赤ちゃんの健康のためにも、赤ちゃんのケアの基本は清潔+保湿+低刺激が大切です。

 

 

ここまでくれば、答えは出てきますね。おふろは毎日、肌着の着替えも毎日が理想的です。

おふろの目的は

1   赤ちゃんの全身の皮膚の清潔(細菌、真菌の除去、保護)

これはアトピー、アレルギー性皮膚炎の子供には特に重要です。

2   赤ちゃんの血液循環の促進、代謝の促進(自浄作用の促進)、皮膚を強くする

3   赤ちゃんの全身状態のチェック、把握(異常の早期発見)

4   湿疹の悪化防止、あせもの発生防止、脂漏性湿疹の予防

5.  適度な全身運動になります

 

おふろは毎日、どうしても入れられないなら、せめて全身を拭いてあげる、おしりはこまめに洗う、などしてあげてください。また、少し大きくなって外に出る機会が増えたら、外気のほこりなどでもっと汚れますので、帰ったらシャワーをサッと浴びさせる、などもいいことです。

 

シャワーでもかまいませんが、お湯につかるほうが代謝を促進し、自浄作用を高めます。おふろのいれかたは簡単。ゴシゴシ洗って欲しいのではありません。皮膚が薄く刺激に弱いのですから、さっと、でいいのです。お湯の温度は約38〜39度、お湯につかる時間は数分程度で十分です。石鹸は刺激の少ない、香料や色素の入っていないもの。手か、柔らかいガーゼ、ウォッシュクロスなどに少しだけつけて、(泡立つほどではなく、付けたか付けないかくらいの量でいいのです)優しくなぜるように全身を洗います。首のシワ、手のひら、指の間、耳の後ろ、わきの下、陰部、関節部分などは皮膚が重なり汚れがたまるので、指でシワを伸ばすように洗います。あとは撫でるように石鹸分を落としておしまいです。おふろからあがったら、柔らかいタオルでお肌を軽く押さえるように全身の水分をよくとってから、赤ちゃん用の低刺激の保湿剤(ローション、クリームなど)をすぐにぬってあげましょう。

本来、赤ちゃんの体にベタベタクリームなどをつけすぎますと、汚れが付着してかえって良くないこともあるのですが、カナダの気候(室内環境)は大変乾燥が激しいため、保水のできない赤ちゃんの皮膚を必要以上に乾燥させてしまいます。そのため保湿剤を使うほうが望ましいと言えます。(あまりお肌がカサカサにならないなら少しでいいでしょう。)

アトピーやアレルギー性皮膚炎の子どもの場合、常に皮膚を清潔にし、肌にあった保湿剤を入浴後たっぷりつけて菌の付着から守ることはスキンケアの重要なポイントです。

あたたかいお湯の中はママのお腹の中と同じ。お湯の中でホンワカ幸せそうにしてる赤ちゃん、赤ちゃんはおふろが大好きなんです。