宮城県ボランティアレポートは下記から
http://canadamom.babymilk.jp/Firstreportpage.htm
東日本大震災についてMOMからのお知らせ
2011年3月11日、世界を震撼させた大災害が日本に起こりました。
大きな地震とすべてを奪い去った大津波、そして原子炉事故の恐怖は2週間たった今もかわらずに人々を苦しめています。
どれほど多くの方が尊い命を奪われてしまったのか、今もまだその数すらも確かではありません。
こんなことが、私たちの祖国日本で起こるなんて、一体誰が想像したでしょうか。
こんなとき、海外にいる私たちは一体何が出来るのでしょうか。
出来ることなら今すぐにでも飛んでかえって、何でもいいから何かをしてあげたいと、多くの方が思っていることでしょう。
あまりに大きな被害に世界は息を飲み、しかし驚くべき速さで援助の手を差し伸べようと動き出してくれました。
「何かを日本のために」この思いが次々に形になって日本に届いています。
もちろん、日本の被災地以外の人々も積極的に救援に動いています。一般の企業が、市民が、子供たちまでもが被災地の方々のために迷いなく行動しています。
不謹慎におもわれるかもしれませんが、私はこの未曾有の災害にあって無償の愛をおしげなく捧げる人間の人間たる優しさや強さ、思いやり、愛の深さに
感動してやみません。無償の愛は、日本よりはるかに小さく、貧しい国の人々からも届きます。大きな災害に見舞われたばかりの国々からも届きます。
私事ではありますが、日本を離れ異国の地の人間となって、この地に骨を埋める覚悟でいた私が、この災害で、自分の中にこんなにも日本という故国への思いがあったことにも驚きました。
思いやりのない社会、若者の無気力、助け合いの欠如、人間性を失った犯罪、デジタルの影に壊されていく暖かいアナログの心、こんな昨今の社会に悲しさばかりを感じていた私は、まだこんなに人間には愛と希望があったのだと知らされました。
被災地の只中にあって、自らも恐怖と闘いながら、笑みを浮かべ、周りを励まし、支えあう人々の素晴らしさはどんな物の価値よりも気高く美しい。
わたしたちは、どれほど多くの学びと恵みをこの悲劇からあたえられているのかと、本当に驚かずにはいられないのです。
私はMOMを20年ほど前に日本で立ち上げました。きっかけは母親の子殺しや虐待でした。横のつながりのあった社会がどんどん核家族化し、都会にあって孤立してゆく母親が、自分のコントロールを失い、愛を見失ってゆく、そうして愛する子どもの命を脅かす、そんな現実を母親としてみすごせなかった私は、お母さんが子供と集まれる場所をつくり、医療知識をもとに相談を受けながら、横のつながりを広げ、育児を助け合える、育児を楽しめるようになってほしいとMOMを始めたのです。それは小さな小さな活動でした。でも、その芽は友人に引き継がれ、私が日本を離れて何年も残りました。
カナダに来て、同じように子供たちがすこやかに育ってほしいという願いからMOMの活動をはじめました。多くのお母さん、赤ちゃんたちとの出会いは、いつのまにか15年の歳月を重ねました。決して楽ではなかったけれど、出会った赤ちゃんたち、子供たちから私自身がどれ程多くの勇気と愛をいただいたでしょうか。子供の為に、その思いは決して間違った選択ではなかったのだと今思います。
そんなMOMですから、この災害のなかで生き延びた尊い命、生まれ来る命を助けたいと心から思うのです。子供の命の力こそ、被災地にあって多くの人を励まし、勇気を与え、復興の土台をなす偉大な力です。絶対に守り、支えなければなりません。
MOMに一体何が出来るでしょうか?
かって阪神大震災の時、わたしは日本にいて、震災の翌日には乳幼児の救援物資と医療品を集め、6日目には被災地に届ける、ということができました。
ここからでも同じように物資をあつめ発送できたら、と考えましたが、くやしくもそれはできません。よほど大手の企業団体なら可能でしょうが、私個人でやっているMOMでは資金も人材もありません。
物資を被災地に早く送るにはいくつかの問題があるからです。まず、量、搬送方法、受け取り先の選定、許可などいくつもクリアしなければならない条件があるのです。同じ国内にあっても、被災地には災害後すぐには入れません。被災地自治体の許可を受けた車両や物資のみが入れるのです。
日本にわたしがいれば、搬送のノウハウを熟知していますから、すぐにでも救援物資を手配し搬送できたと思います。しかし、海外からでは、物資調達に時間がかかり、保管場所を選定し、物資を選別梱包し、航空便を手配し、通関を受け、日本での受け取りの人員を手配し、運送業者を手配し、さらに自治体と連絡をとって許可をえた後搬入、そうして配布、というたくさんのたくさんの関門があるのです。これは残念ですが、海外にいる個人ではできません。
しかし、もうひとつ、MOMでもできることがあります。それは金銭援助です。多くの方がいろいろな団体に寄付をされていると思います。
MOMは阪神の時、物資と共に集まった寄付金をもとに、災害後の子供たちの援助として、あしなが育英会に8年間、災害遺児学資援助の送金を続けました。
寄付金に自分のお金も加え、毎月は少額であってもできるかぎり長期にわたってサポートすることが、復興のための大きな力となる子供たちを助けることだと考えたからです。
今、世界各国で、日本中で、義援金をあつめる運動がなされています。ここカナダにおいてもたくさんの活動があります。
それらは被災地の復興や被災された多くの方々にきっと役立つことと信じます。
しかし、本当に大変なのはこれから何年も続きます。年月と共に外部の人々の関心は薄れてゆきます。でも被災地の方々、被災児のうけた大きな傷は決して癒えることはありません。助け合い、励ましあい、勇気を持って生きてゆくなかで傷をすこしずつ、真綿で包むようにして生きてゆくしかありません。
その真綿にMOMはなりたい。
私自身は残念ながらお金に余裕のない人間です。MOM事態がお金を作れる活動をしているわけでもありません。
それでも、少しでも、MOMは被災地の子供達にささやかな援助と愛を届けたい。
MOMの活動を私ができなくなっても続けられるように、MOMはお金を得る方法を考えてきました。活動でいただく参加費は実費を充填するのみなので、
せめて、後継者を育てるお給料を用意できる団体に育てようと考えたのです。それで、昨年からサポート会員、ビジネス協賛会員を募りました。
が、残念ながら、一部の賛同を頂いたのみで、目的はかなわないことを今年に入って実感しています。
しかし、それでももうかまわないと決心しました。私の代で終わっても少しでもなにか残せてゆけたらいいと考えたのです。あと何年できるかわからない、そんな覚悟を決めたのも最近でした。そのなかでのこの災害です。
MOMの影響力ではどれほどのお金もあつめることはできないでしょう。でも、私がMOMをつづけるかぎり、たとえ少なくてもサポートをしてくださる皆様がいます。活動に参加してくださる皆様がいます。そのなかから援助をしてゆければ良いと考えています。
サポート会員の皆様、ビジネス協賛会員の皆様、お預かりしました会費の一部を被災地の子供たちへの援助にまわさせていただきますこと、お赦しください。
今後の活動からも、毎月援助のためにまわさせていただきます。
もし、これから会員に登録してくださる方がいらっしゃいましたら、援助に使用しますこと、ご了承ください。
もし、MOMのこの援助活動にご賛同いただける方がいらっしゃいましたら、いつでも、少額でもかまいませんので、協力ください。
あしなが育英会は、ごそんじの方も多いかと思いますが、交通遺児の就学資金援助を目的に立ち上がった団体です。阪神大震災の時も、多くの震災遺児の就学支援をおこないました。今回の東北関東大震災においても、震災遺児への緊急学資援助としてひとりにつき10〜40万円の未返還支給をうちだしています。
なんども言いますが、復興こそ子供たちの力が必要です。多くの大人は幼い子供たちから命のエネルギーを分けてもらっています。子供たちの笑顔こそ、命の力そのものです。また、仙台にあしながレインボーハウスを設置し、震災遺児の今後の精神ケア活動も行われることになりました。(同様の施設は阪神大震災の際にも神戸に設立され、いまも活動しています)
MOMは今後10年間、あしなが育英会の震災遺児への活動を支援するとともに、適宜震災遺児への物資援助や、金銭援助送金を行うことを宣言いたします。小さな援助であっても100%震災遺児に使えるように十分な考察を持って援助してゆきます。
あしなが基金では、被災児童の心のケア施設を仙台に建築予定となっていますので、そちらの進行状況に合わせての送金と、被災地避難所や各施設への
必要物資送付などを、常に被災地の状況を把握しながらすすめてゆく予定です。その内容報告は随時、ブログやメールマガジンにてご報告してまいります。
お預かりしたお金と、送金するお金は、この特別ページにおいてずっと開示してまいります。
もし私が続けられない事情が起きたとしても、私の家族が10年間続けてゆくようにいたします。
かって日本は戦争によって焦土と化しましたが、人々は決して諦めず、たくましく立ち上がり、わずか十数年で欧米列強諸国と肩を並べるほどに復興を遂げました。そんな過去を築き上がてくださった今のお年寄りたちがたくさん被災されています。でも日本はきっとまた立ち上がれます。戦後と違い、多くの人々が助けの手を伸ばしてくれているのですから、必ずより美しい国を作ってくれると信じます。
2011年3月27日 MOM 五十嵐Michelle有紀 (7月15日一部改)
MOMへのご質問、ご意見等はHP掲示板にご自由にお書きください。
http://osyaberimom.bbs.fc2.com/
または直接MOMあてにメールしてください。
育英基金へのご援助は、マネーオーダーかチェックで、宛名を「Michelle Igarashi (MOM)」と書いてお送りください。